地中にある塊状の根茎から多数の葉が集まって出ます。葉には矢じり型で水中にある沈水葉と、広い楕円形で基部が切れ込み水面に浮く浮葉の2種類があります。花も水面に浮くように咲きます。 未(ひつじ)の刻(午後1~3時)に開花するので「未草」と名付けられたと言われますが、実際には午前中から開花し、夕方まで咲いていて、和名の由来が少し気になります。むしろ多くの花が咲きそろうのが未の刻だからと考えた方が良いように思います。 花は開閉を2~3日繰り返し、受粉後は水中に沈んで成熟します。葉や花の大きさには変異があり、一般に北に行くほど大きくなる傾向があります。
俗に「スイレン」という時はこの属(スイレン属)のもの全体を指し、世界中にたくさんの園芸種があります。
花期: 5~10月
分布 国内:北海道~九州
国外:ヨーロッパ、シベリア、インド、東アジアなど
スイレン科 スイレン属 未草
Nymphaea tetragona Georgi
pygmy water-lily