サワオグルマ

 春の湿原で、まだ他の植物の丈が低い頃、ひときわ高く花茎を伸ばし、その先に黄色い頭花をたくさんつけてよく目立ちます。地中に根茎を出して広がるためやや群生することもこの花を際立たせるようです。花茎の根元には長楕円形の葉が集まり、植物体全体は白いくも毛で被われています。似たものにオカオグルマがありますが、こちらは乾いた草地にあり別種。名前は沢小車の意で、オグルマに似て湿地に生育することによりますが、オグルマやホソバオグルマはオグルマ属で、花期(8月)も異なります。

   花期:4~5月  高さ(花茎):50~80cm
   分布 国内:本州、四国、九州
   国外:亜熱帯~温帯

キク科 オカオグルマ属  沢小車
Tephroseris pierotii (Miq.) Holub