2022年の年間を通した開花情報です。
年によって開花の時期はずれますので、大まかな開花時期と思って下さい。
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12月2日
今年の初積雪。湿原は冬の眠りに入りました。来年の2月、ネコヤナギの開花まで「開花情報」もしばらくお休みになります。 来年またお会いしましょう。
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11月7日
秋の草刈後に伸びたアキノキリンソウとリンドウが遅れ気味の花をつけていました。でも、それ以外の所ではどんどん秋が進み、リンドウのそばの草も枯れが目立つようになってきました。10月以降、春の野焼きにそなえて防火帯設置の草刈をしますが、木道付近では出来るだけ秋の花が終わるのを待って実施するようにしています。湿原の花もそろそろ終わりになり、本日から人工湿地周りの草刈を始めました。
昨日は池に氷が張ったそうです。冬がそこまでまで来ているようです。
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10月21日
ついにリンドウが咲き始めました。路傍にはヤクシソウも咲いて、晩秋から初冬の雰囲気。キッコウハグマもその仲間でしょうか。湿原の中はほぼ終わりという感じです。
(キッコウハグマは頭花が3個の小花からなっていることと葉が亀甲形であることを示そうと再チャレンジしたのですが、やっぱりダメでした。やり直しですね。)
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10月17日
サワギキョウとサワヒヨドリの花が終わると、急にマアザミ(キセルアザミ)の花が目に付くようになりました。以前はマアザミと呼ぶことが多かったように思うのですが、最近はキセルアザミが標準のようです。和名は花(頭花)が横向きに咲いて煙管(きせる)のように見えることからと言うことですが、若い人には煙管を説明するのが一苦労。しかも、開花中のものは上向きのものがほとんどで横向きは稀。困ります。林縁の路傍ではキッコウハグマの花が咲き始めました。
開花初期・中期
湿 地:アキノウナギツカミ、アケボノソウ、イヌノハナヒゲ類、イヌノヒゲ(シロイヌノヒゲ)、エゾシロネ、コシロネ、シロバナサクラタデ、ナガバノウナギツカミ、ミゾソバ、ヤノネグサ、ヨシ
草原・路傍:アキノキリンソウ、ウメバチソウ、オトコエシ、オトコヨモギ、キツネノマゴ、コシオガマ、ススキ、センブリ、チカラシバ、トダシバ、ナンテンハギ、ノコンギク、ノダケ
森 林:ガンクビソウ類、キッコウハグマ、チヂミザサ、ヒヨドリバナ
開花終期
オミナエシ、ゲンノショウコ、コウゾリナ、サワギキョウ、サワヒヨドリ、シラヤマギク、ツリフネソウ、ニシキハギ、ミミカキグサ類、ヒツジグサ、ワレモコウ
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10月10日
主役のサワギキョウもサワヒヨドリも随分みすぼらしくなってきました。替わって市道法面のウメバチソウが目立ち始めました。ただ、8日の道路の草刈(集落作業)で法面上部の花は切られてしまいました。花好きには少しショックですが、小さなウメバチソウが生きていくためには草刈りが行われて、一帯の草丈が低くなることが必須。草刈のお陰で花を見ることが出来ると、感謝すべきでしょう。
この時期、湿原の中ではタデの仲間の花が目立ちます。ミゾソバ、アキノウナギツカミ、ヤノネグサ、そしてナガバノウナギツカミ。中でもナガバノウナギツカミは数が少なく、普段は探しづらいのですが、花の季節には見つけやすくなります。今年もあえて、一安心でした。
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9月30日
ウメバチソウが咲き始めました。湿原の主役はサワヒヨドリからサワギキョウに替わっています。周辺にはアケボノソウも咲き始め、秋も中盤の感じです。
9月12日
10日は中秋の名月でした。これに合うのはやはりススキでしょう。湿原でもちゃんと穂を出していました。今日はかなり地味ですが、この時期に開花するイネ科の植物を紹介しましょう。アブラススキはススキと同じくらいの大きさで、ススキ草原に点在します。普段は分かりづらいですが、ぶら下がった独特の穂が出ると気づきます(ススキと気の合う友人)。トダシバは樫原ではススキより多く生育しますが目をとめる人はほとんどいません。ススキ草原に刈り取り圧が頻繁にかかると、ススキに変わって優占種になります(状況が厳しいときのススキのピンチヒッター)。メガルカヤも穂はとんでもなく派手ですが、それがないとほとんど気づいてもらえません。どれも、普段はみんなの陰に隠れたようにしていますが、穂を出すこの時期だけは思いっきり自己主張しています。よかったら声をかけてやって下さい。”やあ、お久しぶり!”
ノダケはこれから草原の主役になる植物。今、開花の本番になり始めました。路傍にはシロバナゲンノショウコやメドハギなどの白い花も見られます。
開花初期・中期
湿 地:アキノウナギツカミ、アオコウガイゼキショウ、アブラガヤ、アリノトウグサ、イ、イトイヌノハナヒゲ、イヌノヒゲ(シロイヌノヒゲ)、イヌノハナヒゲ、エゾシロネ、コイヌノハナヒゲ、コウガイゼキショウ、コケオトギリ、コシロネ、コシンジュガヤ、サワギキョウ、サワヒヨドリ、シカクイ、シロバナサクラタデ、ハリコウガイゼキショウ、ツルヨシ、ヒシ、ヒツジグサ、マアザミ、マコモ、ミズトンボ、ミズハナビ、ミゾソバ、メガルカヤ、ヤノネグサ、ヨシ
草原・路傍:オオバコ、オトコエシ、オトコヨモギ、クズ、ススキ、キツネノマゴ、ゲンノショウコ、シロバナゲンノショウコ、チカラシバ、トダシバ、ナンテンハギ、ナンバンギセル、ヌスビトハギ、ネコハギ、ノコンギク、ノダケ、ホソバシュロソウ、メドハギ、ヤブマメ
森 林:ガンクビソウ類(ガンクビソウ、コアカソ、サジガンクビソウ、ヒメガンクビソウ)、キガンピ、ササクサ、ダイコンソウ、チヂミザサ、ツリフネソウ、ツルリンドウ、ヌルデ、ヒヨドリバナ、ヒナノシャクジョウ、ママコナ、ヤマホトトギス
開花終期
アキノタムラソウ、イタドリ、イヌヌマトラノオ、コウゾリナ、コキンバイザサ、サイヨウシャジン、サギソウ(ほとんど終わり)、ヒメミクリ、ミミカキグサ類(ミミカキグサ、ムカゴソウ、ムラサキミミカキグサ、ホザキノミミカキグサ)、ヤマアワ、ワレモコウ
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9月7日
湿原の主役は完全にサワヒヨドリに変わりました。草原にはニシキハギも咲き、秋のスタートとなりました。木道の横には遅咲きのミヤマウズラ。何でこんな所にと、ちょっとびっくり。(もうサギソウは終わりました。)
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8月26日
サギソウのピークが過ぎて、湿原には少しずつ秋の気配が漂い始めました。
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8月8日
現在、サギソウが満開です。この1週間が見頃でしょう。
開花初期
湿 地:アキノウナギツカミ、アリノトウグサ、サワギキョウ、シロイヌノヒゲ、ノダケ、ミズトンボ、ミズハナビ、ヤノネグサ
草原・路傍:オオバコ、オトコエシ、サイヨウシャジン、トダシバ、ホソバシュロソウ、ナンバンギセル、ワレモコウ
森 林:イヌザンショウ、コアカソ、ササクサ、ガンクビソウ、サジガンクビソウ、ヒメガンクビソウ、ママコナ、ヤマホトトギス
開花中期
湿 地:アオコウガイザキショウ、ハリコウガイゼキショウ、アゼムシロ、アブラガヤ、イ、イヌタヌキモ、イトイヌノハナヒゲ、イヌノハナヒゲ、エゾシロネ、コイヌノハナヒゲ、コシンジュガヤ、コケオトギリ、コバギボウシ、サギソウ、シカクイ、シロバナサクラタデ、ヒメオトギリ、ホタルイ、ヤマイ、ミソハギ、ミミカキグサ、ムラサキミミカキグサ、ホザキノミミカキグサ、モウセンゴケ
草原・路傍:アキノタムラソウ、オトギリソウ、オミナエシ、カワラナデシコ、キキョウ、クルマバナ、ゲンノショウコ、コウゾリナ、コオニユリ、コキンバイザサ、ヌスビトハギ、ヒキヨモギ、ムカゴソウ、ユウスゲ
森 林:アクシバ、キガンピ、ダイコンソウ、ヒメキンミズヒキ、ヒナノシャクジョウ、ママコナ
開花終期
イヌヌマトラノオ、ウツボグサ、オオバギボウシ、コガマ、ノギラン、ヒメミクリ、ミヤコグサ、モウセンゴケ、ヤマアワ
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8月1日
ナンバンギセルはまだ寝起き顔ですが、咲き始めと言うことでお許し下さい。これからあちこちですっきりした笑顔を見せてくれると思います。
7月30日
真夏の主役、サギソウがやっと登場。やはりこの花が咲かないと湿原の夏は始まりません。これから8月上旬にかけて花の数が増えていくでしょう。今はオミナエシの黄色い花があふれるように咲いています。紅いコオニユリとのコントラストがきれいです。早朝や夕方に訪れるとユウスゲの花も多く見られます。
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7月13日
ユウスゲ、カワラナデシコ、コオニユリと、いよいよ夏の花々が咲き始めました。
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7月6日
トキソウが終わり、湿原の主役はヌマトラノオ、イヌヌマトラノオ、ヤマアワに置き換わっています。いずれも、湿原の中ではやや湿性度の低い環境に生育しています。一方、ヒメガマは浅い水域や湿性度の高い環境に生育しています。草丈が高くなった湿原の中はどうなっているのか分かりづらいですが、生育する植物の種類で湿性環境をある程度知ることが出来ます。
あちこちにネムノキの花を見る季節になりました。いままで目立たなかったものが、あそこにも、ここにもという感じです。そんな中、駐車場近くにとりわけ白いネムノキの花が見られます。確かに白いのですが、アップすると花の端はほんのりピンク色です。「シロバナ」というにはもう一息!という感じです。帰り道、別のところで赤の強い花を見かけました。ネムノキの花の色にはかなりの個体差があり、連続的に変化しているようです。
ちなみに、完全な白花のものはシロバナネムノキ Albizia julibrissin Durazz. f. albiflora J.Ohara (ネムノキの品種で白花の意)と言われ、本州に稀に見られるようです。これに対し、園芸店などで販売されている「白花ネムノキ」は 国外産で、属(Calliandra)が異なる別物です。
開花初期
湿 地:カンガレイ類、チゴザサ、シカクイ、ヌマトラノオ、ヒメガマ
草原・路傍:オオバギボウシ、コイケマ、テリハアカショウマ、ノギラン、ノダケ
森 林:ノヤマトンボ、ムラサキシキブ
開花中期
湿 地:アゼムシロ、イ、イヌヌマトラノオ、カキラン、コバノトンボソウ、シズイ、ジュンサイ、ハリコウガイゼキショウ、ヒツジグサ、ヒメアギスミレ、ヒメミクリ、ミヤコイバラ、モウセンゴケ、ヤマアワ
草原・路傍:イタドリ、ウツボグサ、スイカズラ、テリハアカショウマ、テリハノイバラ、ニガナ、ネジバナ、ノアザミ、マイサギソウ、ミヤコグサ、ユウスゲ
森 林:オオバウマノスズクサ、イワガラミ、ウメモドキ、クリ、ツチアケビ、ネズミモチ、ネムノキ、ヤマツツジ
開花終期
アリマウマノスズクサ、オヘビイチゴ、キツネノボタン、クサイ、チガヤ、ヤマボウシ
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6月30日
ツチアケビは悪口を言った途端に修正をかけてきました。典型的なラン科パターンの花をしっかり出してきました。
カキランの花が目立つようになってきました。最盛期は7月上旬頃まででしょうか?
花の写真を撮るタイミングはゆとりがないと難しいですね。イチヤクソウは花と葉の両方を画面に入れようとしたのですが、うまく行かない。ま、いいか、次の機会にと思っていたら、数日後には散っていました。モウセンゴケも花と葉にともにピントを合わせるのは難度が高い。もう少し頑張ってみます。オオバウマノスズクサは1ヶ月近く開花が見られ、良い花に出会えればうまく行きます。教えていただいた道路のすぐ横、目線の高さで撮影できました。
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6月21日
今年もツチアケビの花が咲き始めました。5年ほど前だったと思いますが、散策路横の林床に突然現れたときにはみんなびっくりしました。それからは毎年顔を見せてくれます。少しずつ場所をずらしているようですが、今年は1m程離れたところにも1本花茎が出て増加傾向です。赤い果実の季節が楽しみです。
それにしてもこの花の行儀の悪いこと。みんな写真撮影に困っています。ラン科特有の唇弁が下に来るものはなく、横向きだったり上向きだったり、勝手気まま。自由です。
開花初期
湿 地:イヌヌマトラノオ、シカクイ、カキラン、カンガレイ、チゴザサ、ハリコウガイゼキショウ、モウセンゴケ、ヤマアワ
草原・路傍:オカトラノオ、ノダケ、マイサギソウ、ユウスゲ
森 林:イワガラミ、ウメモドキ、クリ、ネズミモチ、ヤブムラサキ
開花中期
湿 地:イ、オヘビイチゴ、キツネノボタン、コバノトンボソウ、シズイ、ジュンサイ、ヒツジグサ、ヒメアギスミレ、ヒメミクリ、ミヤコイバラ
草原・路傍:ウツボグサ、ウマノアシガタ、クサイ、チガヤ、スイカズラ、ニガナ、ノアザミ、ミヤコグサ
森 林:アリマウマノスズクサ、イソノキ、イチヤクソウ、オオバウマノスズクサ、ソヨゴ、ツチアケビ、ツルアリドオシ、ノグルミ、ヤマツツジ、ヤマボウシ
開花終期
イヌツゲ、カナビキソウ、キツネノボタン、ショウブ、トキソウ、ナツハゼ、ネジキ
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6月17日
人気だったトキソウの花はそろそろ終わりに近づいています。替わってカキラン、オカトラノオなどが咲き始め、湿原に初夏の雰囲気が漂い始めました。
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6月7日
中之島周辺の林域には、ネジキ、ソヨゴ、イソノキ、ナツハゼ、イヌツゲ等の木本植物の花が目立つようになってきました。林床には小さなツルアリドオシの花も見られます。
開花初期
湿 地:ジュンサイ、ヒメミクリ
草原・路傍:オオバコ、コウゾリナ、スイカズラ、チガヤ
森 林:イソノキ、ソヨゴ、ツルアリドオシ、ネジキ
開花中期
湿 地:イ、オヘビイチゴ、キツネノボタン、トキソウ、ヒツジグサ、ヒメアギスミレ、ホソバヨツバムグラ
草原・路傍:ウマノアシガタ、オニドコロ、ソクシンラン、カノコソウ、ギシギシ、スイバ、トボシガラ、ニガナ、ナワシロイチゴ、ノアザミ、ヤマトキソウ
森 林:アリマウマノスズクサ、イヌツゲ、エゴノキ、オオバウマノスズクサ、コガクウツギ、ナツハゼ、ナルコユリ、ヤマウルシ、ヤマカモジグサ、ヤマツツジ、ヤマハゼ、ヤマボウシ
開花終期
アオスゲ、キンラン、カナビキソウ、ゴウソ、サワオグルマ、シソバタツナミ、ショウブ、タチスゲ、ナズナ、ハハコグサ、ヤワラスゲ
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6月3日
今、トキソウが最盛期! 今年は花が多いように感じます。
5月28日
開花初期
湿 地:ヒツジグサ、ジュンサイ、トキソウ
草原・路傍:ソクシンラン
森 林:オオバウマノスズクサ、アリマウマノスズクサ、イヌツゲ、エゴノキ、ゴンズイ、ヤマウルシ、ヤマハゼ、ヤマボウシ
開花中期
湿 地:イ、ショウブ、キツネノボタン、タチスゲ、ヒマアギスミレ、ホソバヨツバムグラ、ヤワラスゲ
草原・路傍:アマドコロ、ウマノアシガタ、オニタビラコ、カキドオシ、キジムシロ、ゴウソ、コナスビ、スイバ、ニガナ、ミツバツチグリ、ナワシロイチゴ
林 内:コガクウツギ、シソバタツナミ、ツリバナ、ヤマカモジグサ
開花終期
アオスゲ、キンラン、コナラ、カナビキソウ、カマツカ、カヤラン、コマユミ、クサイチゴ、クマイチゴ、サワオグルマ、スミレ、ナズナ、ハナイカダ、ハハコグサ、ヒメシラスゲ、ヤマアゼスゲ
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5月25日
トキソウが咲き始めました。湿原周辺の林縁部にはオオバウマノスズクサ、アリマウマノスズクサの両者が見られます。2種の雑種もあると言うことですがはっきり分かりません。興味がある方は以下の文献に詳細があります。
日本産オオバウマノスズクサ群の分類学史およびオオバウマノスズクサとアリマウマノスズクサの混同について (jst.go.jp)
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5月13日
スゲ類が多く見られるようになりました。
開花初期
湿 地:ヒツジグサ、タチスゲ、ヤワラスゲ
草原・路傍:ノアザミ、イワニガナ、ヤマジスゲ、ヤマカモジグサ
森 林:ウラジロノキ、カマツカ、コツクバネウツギ、コガクウツギ、ヒメシラスゲ
開花中期
湿 地:サワオグルマ、キツネノボタン、ゴウソ、タネツケバナ、ヒメアギスミレ、ヤマアゼスゲ
草原・路傍:アオスゲ、アマドコロ、ウマノアシガタ、カキドオシ、カナビキソウ、キジムシロ、クサイチゴ、クマイチゴ、ゴウソ、スイバ、ニガナ、ツクシミノボロスゲ、ミツバツチグリ、ヤマジスゲ
森 林:ウンゼンカンアオイ、キンラン、ギンラン、コナラ、コバノガマズミ、ツリバナ、ハナイカダ、ホオノキ、マムシグサ
開花終期
アオキ、アケビ、カサスゲ、コバノミツバツツジ、コバノガマズミ、サルトリイバラ、スミレ、シバスゲ、シュンラン、フデリンドウ、マツバスゲ、ミツバアケビ
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4月30日
サワオグルマが湿原の主役になってきました。
ヒツジグサは中之島裏の水域のみで、木道沿いではまだです。ただ、人工湿地では水中葉が見れますので、これを観察するのも良いかも知れません。
連休中はコバノガマズミが見頃になるでしょう。
開花初期
湿 地:ヒツジグサ、ゴウソ
草原・路傍:アマドコロ、カキドオシ、ノアザミ、イワニガナ、ヤマジスゲ
森 林:ハナイカダ、コバノガマズミ、ツリバナ、カマツカ、ホオノキ、コナラ、キンラン
開花中期
湿 地:サワオグルマ、ヒメアギスミレ、キツネノボタン、タネツケバナ
草原・路傍:スミレ、ミツバツチグリ、ウマノアシガタ、キジムシロ、カナビキソウ、ニガナ、スイバ、クサイチゴシバスゲ
森 林:ザイフリボク、アケビ、ミツバアケビ、サルトリイバラ、コバノミツバツツジ、マムシグサ、ウンゼンカンアオイ、シュンラン、フデリンドウ
開花終期
ヤマウグイスカグラ、アオキ、ナガバモミジイチゴ、ツルシキミ、シハイスミレ、コスミレ、ニオイタチツボスミレ、マツバスゲ、カサスゲ
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4月22日
ミツガシワはほとんど終わり。ザイフリボク、コバノミツバツツジ、サワオグルマなどが咲き始めて、花の季節は第二段階に入った気がします。合わせるように、来訪者の数も増え始めました。
4月18日の開花情報でミヤマシキミとしたものは変種のツルシキミに訂正しました。ヤマウグイスカグラとあわせて、今日は少し説明しようと思います。
ミヤマシキミによく似ていますが、茎の下部が地面を這うことが大きく異なります。分類学的にはミヤマシキミの変種で、積雪に適応したものと言われています。(ミヤマシキミは茎は這わず立ち上がる)
ヤマウグイスカグラに対し花柄、子房、新枝、葉柄に腺毛(毛の先端に赤い腺点がある)が多く目立つものをミヤマウグイスカグラ(変種)として区別します。しかし、両者の間で腺毛の量は連続的に変化し、区別が困難な場合が少なくありません。樫原湿原域のものも腺毛のないものからやや多いものまで様々です。特に子房にはほとんど有りません。そのため、ヤマウグイスカグラとして一括しました。
開花初期
湿地:サワオグルマ、キツネノボタン
草原・路傍:キランソウ、ヒメハギ、キュウリグサ
森林:ザイフリボク、コバノミツバツツジ、フデリンドウ
開花中期
湿地:ミツガシワ、カサスゲ、マツバスゲ、ヒメアギスミレ、タネツケバナ、スズメノテッポウ
草原・路傍:スミレ、ニオイタチツボスミレ、ミツバツチグリ、オランダミミナグサ、スズメノカタビラ、カナビキソウ、シバスゲ、クサイチゴ
森林:シュンラン、ウンゼンカンアオイ、ナガバモミジイチゴ、マムシグサ、サルトリイバラ、ミツバアケビ、アオキ
開花終期
ケクロモジ、ツルシキミ、シハイスミレ、コスミレ、ヤマウグイスカグラ、ヤマザクラ
湿地周辺の木々も芽吹きの季節になりました。全体が柔らかな雰囲気に包まれています。
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4月18日
先週頃から開花植物が一気に増え始めました。今週から生育環境毎に分けてみました。
開花初期
湿地:サワオグルマ、カサスゲ、シバスゲ、マツバスゲ、ヒメアギスミレ、キツネノボタン、スズメノヤリ
草原・路傍:カナビキソウ
森林:アオキ、クロキ、ミツバアケビ、ヤマウグイスカグラ、サルトリイバラ
開花中期
湿地:ミツガシワ、オオタチヤナギ、ノヤナギ、タネツケバナ、スズメノテッポウ
草原・路傍:スミレ、ニオイタチツボスミレ、コスミレ、ミツバツチグリ、オランダミミナグサ、スズメノカタビラ
森林:シハイスミレ、シュンラン、ウンゼンカンアオイ、ナガバモミジイチゴ、マムシグサ、ツルシキミ
開花終期
ケクロモジ、ツクシショウジョウバカマ、ヒサカキ、ヤマザクラ、コブシ
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4月11日
以前から気になっていたノヤナギの花にやっと会えました。野焼きの火にやられてなかなか花を見ることがなかったのですが、草刈などの保全策でうまく行きました。本来、草原生の植物と思うのですが、樫原では湿地縁やミズゴケの中にわずかに見られます。これで、ヤナギ類が出そろいました。(まだヤマヤナギがありました。4/18)
開花初期
ミツガシワ、サワオグルマ、マツバスゲ、クロキ、ナガバモミジイチゴ、ノヤナギ、ミヤマシキミ、ヒメアギスミレ、マムシグサ、ミツバツチグリ、カナビキソウ、ヤマウグイスカグラ
やっと湿地の花が咲き始めました(ミツガシワ、サワオグルマ、マツバスゲ)。スゲ類は他にも咲き始めていますが、まだ同定が少し難。次回に紹介します。
開花中期
オオタチヤナギ、スミレ、ニオイタチツボスミレ、コスミレ、シハイスミレ、シュンラン、ウンゼンカンアオイ、ヤマザクラ、コブシ、ツクシショウジョウバカマ、タネツケバナ
開花終期
ケクロモジ、ヒサカキ
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4月4日
多くの花が咲き始めただろうと期待して出かけたのですが、驚いたことに先週とほとんど変化なしでした。昨年に比べ10日以上遅れているようです。
と言うことで、開花初期、開花中期のメンバーは変化なしですが、唯一、オオタチヤナギの雄花が新たに開花していました。昭和期に伐採され、毎年ひこばえが更新される状態でしたが、再生事業以後、保全策がとられ、花が見られるようになりました。
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3月28日
少しずつ開花する植物が増え始めました。形式を次のように変えて紹介します。
開花初期:咲き始めで、典型的な姿は少し待った方が良い
開花中期:多くの開花が見られ、典型的な形がでている
開花終期:そろそろ花が終わり、結実期に移行しつつある
開花中期
ネコヤナギ、ツクシショウジョウバカマ、ヒサカキ
林の中を歩くと、ヒサカキの花の匂いが充満?状態。でも、この匂いがわかる人は半分で、残り半分の人は分からないとか。どちらが良いのか?
桑原集落への迂回路の法面はツクシショウジョウバカマの独壇場。
開花初期
ケクロモジ、スミレ、ニオイタチツボスミレ、コスミレ、シハイスミレ、シュンラン、ウンゼンカンアオイ
生まれたては、タヌキの子どもとクマの子どもの区別は難しいと言いますが、植物も、出始めは本来の姿を見せてくれないことが多いように感じます。1週間ほど待つと丁度良くなるかも知れません。
3月21日
そろそろツクシショウジョウバカマが本気を出し始めました。まだ他の草本類の花が少なく、今は独壇場状態です。
木本類ではヒサカキも開花。花は小さく、葉に隠れるように下向きに咲いていて、気をつけないと見過ごしそうです。
多くは薄い紫を帯びていますが、中に白色のものもあります。
3月14日
開花の2番目はツクシショウジョウバカマでした。葉は野焼きで焼かれて枯れてしまっていました。その中から短い花茎が伸びて数個の花が開いていました。痛々しくて言葉を失いそうですが、大丈夫です。この後、ちゃんと緑の葉を伸ばしてきます。彼女にしてみれば、なりふり構わず、取りあえず開花2番を確保したかったのでしょうか。
3月7日
相変わらず開花はネコヤナギ(雄花)だけです。いろんなものが遅れているように感じています。
2月28日
ネコヤナギが開花しました。やっぱり一番でした。
他の花はまだまだです。シュンランはやっと花芽が上がり初めです。ウンゼンカンアオイの花芽は少し膨らみ始めました。賑やかになるのはもう少し先のようです。
2月14日
春が来た!
Spring has come!
今年最初の花はネコヤナギでした(?)。と言っても、まだ開花ではありません。花芽が冬のコート(芽鱗)を脱いだだけ。開花はもう少し先のようです。近くにあるオオタチヤナギの花芽は全く開く気配はありません。今年一番の開花はまだ誰かわかりません。
林縁のケクロモジが何となく咲きそうな感じですが。
2月 7日
溜め池の水が凍り、まだまだ寒い日が続いています。花芽は小さいままです。
2月 1日
2月: まだ冬眠中です。 Still in hibernation.
2022年
1月:
植物たちはまだ冬眠中です。