2025年の開花情報をお知らせします。
<Flowering Information>
過去の開花情報はこちらをクリックしてください。
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4月17日
いつもより2週間ほど遅れてやっとミツガシワが咲き始めました。
開花中:他にアリアケスミレ、ノジスミレ、キランソウ、ニシキゴロモ、スズメノヤリ等
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4月14日
冬の寒さのせいか、今年は開花が遅れ気味と感じていましたが、ここに来て一気にいろんな花が咲き始めました。
駐車場からの路傍にはニオイタチツボスミレ、ヒメスミレ等も見られます。
他にマツバスゲ、ミツバツチグリ、ヤマウグイスカグラ、ツルシキミ、ヤマザクラなど。
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4月3日
ネコヤナギから約1月遅れてオオタチヤナギが咲き始めました。タチヤナギとの区別は花の構造を見る必要があり、雄花穂を解剖してみました。
雄しべは2個で、葯は紅色、花糸は下部で合着、腺体は2個。と言うことで、オオタチヤナギと同定。(タチヤナギは雄しべが3本、ジャヤナギの雄株は国内にはなし)
以前は湿地Ⅴに生育が見られたそうですが、昭和期に切られて確認できなくなっていました。(その時の切り株がまだ複数残っています。切り株の径は5~10cm程)その後、高さ1mほどの小苗があることがわかり、保全の取り組みをしていますがなかなか大きくなりません。長い付き合いになりそうです。
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3月29日
先日匂っていたヒサカキですが、今日は林の中は至る所でプンプンでした。早春の調査区確認が終わり、時間があったので「今日はヒサカキに付き合うか」、と言うことで雄花、雌花をちょっと撮影という感じでした。中之島を一回り、最後の方で ? となりました。「オ~ッ、ここにいましたか、ハイブリッド君!」
一見、普通の雌花の大きさですが、アップすると雌しべのまわりに雄しべが5本。両性花になるのでしょうか? 通常、ヒサカキは雌雄異株ですが、たまにこんな個体もあるようです。ただ、雰囲気としては雌花(雌株)です。5本の雄しべの花粉に粘性があるかは不明。染色して花粉粘性を調べるなんて野暮なことはおいといて、今日は多様性を楽しみましょう。(ただ、葯が開いていないようで、月曜日にもう一度確認してみます。)
開花中:ニオイタチツボスミレ、コスミレ、オオタチヤナギ、ネコヤナギ、ケコロモジ、タネツケバナ、ミチタネツケバナ(帰化)、ナズナ、オオイヌノフグリ(帰化)など
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3月27日
ため池横のメスのネコヤナギが咲き始めました。以前から気になっていた花穂の構造、ちょっと分解してみました。
それにしても、「雄蕊は2個、雄蕊の花糸は完全に合着して1本になる」など、面倒なことは止めて欲しい。普通の人は「雄蕊は1個」としか思わないでしょ!
・・?!
と言うことは、先端の葯は合着していない? 確認すると、先端に葯が2個ありました。
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3月25日
3月14日の開花情報で紹介しましたツクシショウジョウバカマは大方の心配予想の通り野焼きで焼けてしまいました。残念! ただ、全て焼け死んだわけではなく、下の方に緑の新芽がのぞいています。ここから新しい花茎を伸ばしてくることでしょう。それに、湿地Ⅱ横の林縁には焼けなかった個体が幾つも花を付けています。心配要らないようです。
湿原は野焼きで真っ黒になってしまいましたが、すでにサワオグルマやキセルアザミの芽が広がり始めました。林の中ではヒサカキの花が咲き始めました。独特の甘い匂いが漂っています。この先、一気に春に突入することになりそうです。
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3月14日
何気なくのぞき込んだ土手の枯草の中に白い小さな花が見えました。「オ~ッ、やっと咲いたね!」と歓声でしたが、小さく縮こまった花穂が一つ。これじゃ開花しましたと大っぴらに言えないなとトーンダウン。ところが、南向きの土手をしっかり探すと同じような個体が2つ、3つと見つかりました。ということで、「やっぱり開花しました!」
ツクシショウジョウバカマの開花は、2022年は3月14日、2023年は3月6日、2024年は3月11日でした。例年並みでしょうか。ネコヤナギの雌花とシュンランはちょっと遅れそう。
開花:コハコベ、オオイヌノフグリ(帰化)
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3月3日
お待たせしました。やっと今年の開花情報です。待ちに待ったネコヤナギが開花しました。昨夜からの雨ですっかり濡れてしまっていますが、kanadeさんがうまく撮ってくれました。それにしても随分寒そうです。(と言うか、撮影者の方が寒かったです。)
(昨年の開花は2月24日でした。)
ヤナギの仲間はたくさんの花が集まって一つの花のような形(花穂:かすい)になっています。このような花の場合、普通、開花は先端部か基部から始まると思い込んでいましたが、ネコヤナギの花の咲き方は随分自由のようです。強いて言えば、花穂の上向き部分から初まっているようにも思えます。こんな自由でいいんですかねえ?