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今日の樫原

湿原の復旧作業

H17①調査区:2022年7月25日
H17①調査区:2023年7月24日

 湿地Ⅰ奥部は50%程度の範囲に土砂の流入がありました。H17年度再生事業域の調査区①は、再生事業前はイヌツゲ低木林状態でしたが、再生事業とその後の維持管理でチゴザサ-マアザミ型群落が生育するようになっていました。今回の豪雨で、右写真の状態になりました。優占種のマアザミはほとんど砂に埋まり、コイヌノハナヒゲ、シカクイなど葉の細い植物が主要な生育種になっています。ミミカキグサ類やアリノトウグサ等の小型種はしばらくは復活しないでしょう。砂の除去はせず、しばらくこの状態で植生変化をモニタリングする予定です。

 湿地上部に接する林内には15~20cm程度の厚さに土砂が堆積しています。今も滲出水で少しずつ湿地内に流れ込みがありますが、少なくとも、今後の雨での大量流入を止めるため、土砂の除去作業をやっています。24日は月曜4人衆も参加しての作業となりました。イノシシ防止のためのワイヤーメッシュは2カ所で押し流され、土石の下に埋まってしまっています。これも使える範囲で立て直していますが、石の下などに埋まったものは切断して残置。後日、新しいワイヤーメッシュを設置予定です。とにかく急に暑くなりました。熱射病にだけはならないよう、注意して作業をやっています。


開花情報:7月24日
  サギソウ、カワラナデシコ、シロバナカワラナデシコ、ムラサキミミカキグサ、ミミカキグサ、コバギボウシ、ユウスゲ、コオニユリ、リョウブ

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