昨日は大阪公立大の研究チームがボーリング調査に来られました。2003年にも調査に来られており、今回は2回目。ピートサンプラーと呼ばれる採取器を湿地に打ち込んで、先端部で試料(長さ50cm)を採取する手法ですが、深いところでは約4.5mまで打ち込み、サンプラーを回して試料を採取、その後、2人がかりで引き上げていました。泥にまみれた肉体労働で、若いから出来る調査だなとつくづく思いました。それに今日は雨で、この冬一番のかわいそうなくらいの寒さでした。お疲れ様でした。
サンプルは持ち帰って分析となるのですが、見ていると、サンプルの中に長さ10cm前後の砂礫層が含まれていました。お尋ねすると、砂礫層は何層もあるとのことでした。”この場所で、この厚さの砂礫層が何層も”とは、私にとっては大きな驚きでした。今年の7月はまれに見る大水害でしたが、調査ポイント当たりは砂礫が流れてくるほどではありませんでした。と言うことは、過去には今年よりもっともっと大きな水害が、何度も繰り返されたと言うことでしょうか。「人の経験」なんて、自然の時間スケールからすれば一瞬の出来事の記憶でしかないと感じます。この地で過去にどんなことがあったのか、分析結果が待たれます
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