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「川南湿原を守る会」

 11月4日に、宮崎の「川南湿原を守る会」の皆さんが来訪されました。会長の松浦さんは毎年数回来られますし、会員の皆さんもこれで2度目の来訪です。管理人も川南湿原にはこれまでに数回お邪魔し、会員の皆さんとも親しくさせていただいていますので、久しぶりに楽しく情報交換が出来ました。
 樫原湿原への来訪者には、ことある毎に、「川南湿原と樫原湿原は九州の湿原のトップ2です」と紹介しています。川南湿原は生育植物の特殊性、樫原湿原は湿原形態の典型性で九州の中でも特に重要性の高い湿原と言えます。九州の湿原のほとんどは人為的管理下に形成された二次的自然で、その維持・継続には人為的管理が必須ですが、多くの湿原は維持管理がされていないか不十分で、昭和中期以降、消失または劣化が進行しています。その中で、川南湿原と樫原湿原では適正な維持管理が継続されており、九州の中では大変重要で希少な事例となっています。(詳細を書けばながくなります。興味のある方は湿原来訪時に管理人にお尋ね下さい。)
 なお、川南湿原はフェンスがあり、休園日には入れません。来訪時にはインターネット等で確認した方が無難です。
   国指定天然記念物 川南湿原植物群落 – 川南町

守る会のユニフォーム
会員の皆さんと管理人
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スマホ撮影の工夫

何を撮影中?
ビクセンの10倍ルーペ

 中之島周回路で、ご婦人がスマホに何かをくっつけて、右下のキッコウハグマ(白)の花を撮ろうとしていました。スマホにつけているのを見せてもらったら、なんと、ビクセンの10倍ルーペでした。で、画像を見せてもらったら、3花が集まったキッコウハグマの花にしっかりピントが合って綺麗に写っていました。思わず、「ほ~っ、すごい。素晴らしい、合格です!」と言ってしまいました。

何やらアダプター設置
望遠レンズ
私の キャノンEOS M10

 この日は良く来る高校生が新兵器を持ってきていました。柵の外から湿地の生き物を撮るには望遠レンズが必須です。 が、彼のスマホではその機能が不足しており、カメラ屋さんに相談して上のようなアダプターを購入したとか。現在、これの使いこなしをトレーニング中のようでした。
 
 最後は、私が使っているキャノンEOS M10 です。本ホームページの写真はほぼ全てこのカメラで撮影したものです。 5年ほど前に、上のダブルズームキット(15-45mmズーム、55-200mmズーム)+28mmマクロレンズの新品セットが4万円台でアマゾンに出て、何かの間違いでは?と思いながら慌てて購入しました。それ以来、良き相棒として頑張ってくれています。レンズ1本、数十万円するようなカメラは私の選択肢にはありません(と言うより、買えません。残念!)

 最近のスマホの機能の進化は素晴らしく、前面にレンズが3個や4個ついていてマクロから望遠まで撮影でき、画像のレベルも完璧で驚いてしまいます。値段も驚きの20万円前後! 私のスマホにはレンズが1個?(よく分かりませんが多分そうです)で、撮影の時に指で広げてある程度拡大できるレベルです。来訪者の方々が持ってこられる最新のスマホが欲しくてたまりませんが、会計責任者に許してもらえません。
 じつは、仕事柄、双眼実体鏡(30年以上前の年代物)は持っているのですが、写真撮影のアダプターがありません。ヤフーで買おうと探してみたのですが、これが上の EOS M10 セットより高く、未だに手が出せずにいます。仕方がないので、マクロレンズで最接近し、横から蛍光灯の照明を当ててしのいでいます。 

 ない物はないのです。受け入れるしかありません。出来ることは可能な範囲の工夫です。ビクセンのルーペを使った撮影は素晴らしいです。(ルーペは大型量販店などで1000~2000円程度で買えます。これで十分です。間違っても、宝石鑑定用の高価なものは買わないこと。) 以前、望遠がなくて、スマホを自撮り棒の先につけて、手をいっぱいに伸ばしてトンボ撮影にチャレンジしておられた方がいました。必要は発明の母、これもまた楽しいです。後は粘ってチャンスを待つです。スマホでもブルービーは撮れます。工夫と粘りで頑張りましょう。

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実りの季節、新嘗祭

ミツバアケビ
弁財天

 秋は実りの季節、湿地Ⅱ横のミツバアケビの果実は口を開けて、丁度良い食べ頃になったようです。このまま落ちて、多分、アナグマか猪の餌になるでしょう。
 今朝来たら、弁財天鳥居のしめ縄が新しくなっていました。夕方、上がってこられた桑原の加茂さんに聞いたら、今日は「新嘗祭のお籠もり」をされたとか。しめ縄は昨日取り替えたそうです。桑原集落では、今もたくさんの祭りや行事が受け継がれ、行われています。集落の人々にとっては当たり前でしょうが、端から見ているとちょっと驚きです。しめ縄用の稲わら提供は担当が回るとのことで、今年は加茂さん。コンバインでの稲刈りの前に、必要分を手鎌で刈り取っていました。雨に当てないよう、いろいろと気を遣うとか。

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スズメバチの巣

立入禁止看板を設置
このヤブの中に・・

 14日に中之島周回路で「スズメバチに威嚇された」との通報がありました。「カチカチカチと音を出していた」とのことですから、だいぶ巣に近かったようです。すぐに現場に行ったら、まだ1匹が周辺警戒中でした。種類は分かりませんが、どうもオオスズメバチのような。巣は、歩道沿いのヤブの中あたりが怪しい雰囲気です。確認のために近づけばまた威嚇してきそうで、止めました。とりあえず、中之島周回路は東端部と弁財天分岐点近くの2カ所で立入禁止にし、現場に近づけないようにしました。このまま12月まで通行止めの予定です。来年1月頃にはスズメバチはいなくなっていると思われますので、その時点で現場確認をして、問題なければ看板は撤去します。しばらくの間、ご辛抱ください。

威嚇行動:九大 上野研究室
スズメバチからの警告|上野高敏 -Takatoshi UENO- (kyushu-u.ac.jp)