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今日の樫原

フユイチゴでいいでしょう。

 前回、テン(?)の糞に入っていた種子はフユイチゴだろうと予想したのですが、断定には至りませんでした。それで、昨日(27日)、湿原横のヒノキ林でフユイチゴの果実を見つけましたので、持ち帰って種子を取りだしてみました。結果、種子の形状・表面模様はテンの糞のものと同じでした。フユイチゴと断定していいでしょう。ちなみに、ヒノキ林のフユイチゴの果実はほとんど食べられていました。この時期の動物たちの貴重な食料になっているようです。

フユイチゴの果実
ザルで洗ってみました。
フユイチゴの種子
テンの糞の中の種子
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テン(?)の落とし物

木道の上の落とし物
洗ってみました
フユイチゴ(?)の種子
播種

 木道の上のウンコでこんなに時間を取られるとは想定外でした。まず落とし主ですが、テン(ニホンテン)らしいまでです。ネット検索しても「ズバリ!」の画像が出てきません。ある博物館のコメントには「テンとイタチの糞はよく似ている」とあり、えっ?と思ってしまいました。「似ている」のレベルの問題なのでしょう。糞を洗ってみましたが動物の毛と思われるものはなく、9割以上がフユイチゴ(?)の種子でした。植物図鑑類には種子の図(写真)はほぼありませんが、日本植物種子図鑑(東北大学、2000)があります。それでどうにかなるだろうと思っていたのですが、カラー写真は綺麗に撮れているのですが、同属植物に似たものが多く、これまた断定には至りませんでした。やっぱりスケッチが確実と思い知らされました。じつは、以前、富山大学におられた鳴橋直弘先生が大学院生3人を指導された時の修論をまとめ直して本にしたもの「キイチゴを切る」をいただきました。その中に見事な種子のスケッチが納められており、すごいなあと感心したことがあります。この手の本は二度と出ないと感じて大切に保管したのですが、家の片付けの際に行方不明。随分探したのですが出てきません。悪いことは重なるもんですね。

本の著者になりました -キイチゴを切る- | はし3の独り言

キイチゴを切る – 大阪市立自然史博物館友の会ネットショップ

 せっかくなのでセルポットに種をまいてみました。種子の写真を撮るために乾燥させたので芽が出るかどうかわかりませんが、しばらく軒先で眺めてみようと思います。

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仕事始め

看板磨き
木道磨き?

 月曜日(20日)は「樫原湿原を守る会」の仕事始めでした。いつものメンバーが全員そろい、広場横にある3つの看板全て、表も裏も磨き上げました。イノシシ君が片付けなかった木道の汚れも高圧洗浄機で吹き飛ばしました。これで気持ちの良い新年が始められます。いつも有り難うございます。今年も宜しくお願いします。

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後片付けをしなさい。

イノシシ食事跡
イノシシ食事跡
片付けました。

 先日、湿地Ⅴで足跡を見かけたイノシシ君、随分腹ぺこのようで、あちらこちらでかなり激しく掘り返しています。写真は木道端の階段部分。木道にも掘った土を跳ね上げて、どこが歩道だかわからない状態のままでした。食事のマナーが悪すぎです。後片付けが全く出来ていません。ママに怒られるよ。取りあえず、事故のないよう、片付けておきました。
 注意してください!:昨年、このあたりにイノシシの子育て巣がありました。また、昼間にうろついている個体が目撃されています。湿原域だけでなく、駐車場周辺、市道沿いの山林にもたくさんの掘り返し跡があります。一帯は年間を通してイノシシの生活域です。