朝の気温は氷点下4℃、湿地Ⅰの池は久しぶりに全面結氷しました(今期初?)。
寒い中、今日は八ヶ岳からお客様。薄い氷の上をスケートしたり、雪の木道を散歩したり、九州の冬を楽しまれていました。(ソリではなく、宅急便でやって来ました。山梨の八ヶ岳さんから贈り物。)
守る会は今期店じまい
12月16日、「樫原湿原を守る会」の今期最後の活動日。今日は伐採した枯松の片付け、湿地Ⅱの追加浚渫作業でした。どちらも多くの人手が必要な作業で大変助かりました。2024年中は大変お世話になりました。来年の活動は1月20日開始とのこと、新しい年もどうぞ宜しくお願いします。
守る会メンバーの古賀幸憲さん(享年84歳)が12月7日に急逝されました。先月までお元気に活動されていました。最後まで大好きな樫原湿原の保全活動に尽力されました。有り難うございました。ご冥福をお祈りいたします。(これからも、月曜日の朝は、湿原を吹く風に乗って毎週活動に来られることと思います。)
湿原は完全に「草枯れ」の風景になってしまいました。今朝(11日)は少し冷え込み、湖岸の板の上に薄い氷が張っていました。それでも随分暖かい12月です。
湿原の維持管理は冬季はほぼ林内整備になります。本当は「里山管理」をしたいのですが、今日も枯れマツ伐採でした。安全管理が一番です。
高木の伐採では、本来は伐倒方向の支障木は事前に切っておくのが定石ですが、出来るだけ残す方向で、特別の理由がない限りそのままです。その為、伐倒後の処理が面倒になります。今日は先端部がヤマザクラ(高さ6m程)に引っかかり、ややかかり木状態になりましたが、枯れマツの枝を少しずつ切って、なんとかヤマザクラを切らずに済みました。来春、元気に花を咲かせて欲しいものです。
枯マツにツリークライミング?
数年ぶりに枯松が多数発生。少しずつ伐採処理をしていますが、安全確保と周辺植物への影響を少なくするため、ロープで牽引して目標方向に伐倒しています。この際、最初にロープをかけるのが一仕事です。長い棒の先にロープの端をつけて伐採予定木の枝にかける場合もありますが、少し高めの位置にかけるときは、上の写真の様に、ツリークライミングで使う重り(スローウェイト)を投げ上げて、まず、細いひも(スローライン)を引っかけ、このひもで太い牽引用ロープを引き上げてかける場合もあります。5日は後者で、kanadeさんがトライ。(まだ修行中です。)かけたロープの端は牽引用機具(手動ウインチ)に繋いで引っ張ります。ウインチで引く度に枯れマツの枝先が揺れ、最後は大きな音を立てて倒伏。枯れ枝が飛び散ります。(桑原集落の伐採プロの方々から、枯れ枝が一番危ないと、何度も教えていただいています。ご安全に!)この日は枯れマツを2本、ほぼ目標方向に倒せました。幹は薪用の長さに切って搬出。キャンプ場関係者や薪ストーブを使っている村の人が持って行ってくれます。
この冬、マツ、コナラの伐採予定が5本以上。少しずつ、安全に、そして周辺植生に優しく、可能な範囲で処理していこうと思っています。















