2月6日から始まった湿地Ⅰ内の管理道の設置は4月3日に完了。2ヶ月にわたる大工事でした。月曜4人衆の皆さん、お疲れ様でした。途中、いろいろと難工事があり、ああでもない、こうでもないの試行錯誤の連続でしたが、経験値の高い4人衆だから出来た作業でした。今時の若い衆では出来なかったでしょう。
途中、水路状になった部分には雨の時の増水を考えて少し高めの橋を設置しました。今年の雨期にどうなるか、注目です。歩道は金網式にしましたが、すでにマアザミなどの湿生植物が下から伸びてきています。これも今後どうなるか、楽しみです。
一帯はかつて湿田として利用されていた部分で、畦跡と思われる部分が残っていました。湿原の保全作業ではその部分を使って刈草などの搬出をしていたのですが、昨年のイノシシ掘り起こし被害でほぼ使えなくなっていました。今年の保全作業の実施が心配されていましたが、新しい管理歩道の設置で問題解決です。カサスゲの除去など、早速、保全作業に使っていきます。
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池の中にはオタマジャクシ
池の中ではヒキガエルのオタマジャクシが随分大きくなりました。これだけ大きくなればもうイモリに食べられることはありません。ところが、今度はサギ類がねらい始めます。生存競争の激しい自然では、なかなか気の休まる時はないようです。
ミツガシワ、シュンラン、シハイスミレなど早春の花もそこここに見られるようになり、いよいよ春が始まった感じです。(→開花情報)
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春が近づいています。
野焼きが終わって2週間。ため池には満水状態まで水が溜められ、村の人達の動きが随分と目立つようになってきました。トラクターや運搬車をつんだトラックがやたらと行き来するようになり、ヤンマーの軽トラックも動き回っています。
真っ黒の灰に包まれていた湿地も、何度かの雨に洗われて緑の芽吹きが感じられるようになってきました。水辺にはミツガシワの花芽もあがってきました。春ですね。ちょっと覗いてみませんか。
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野焼きがありました。
今年の野焼きが無事終わりました。枯草はよく乾き、微風。絶好の野焼き日和でした。
野焼きは前年の枯草を取り除くとともに、湿原内に入り込む木本類を焼き殺し、草原状態を維持する最も良い方法で、湿原維持には不可欠な管理作業です。一方で、毎年各地で延焼や人身事故があり、大変危険で気を遣う作業です。桑原集落の皆さん、本当にお疲れ様でした。面積が広いので、早く火を回らせるのと、焼却面積を小さくして大きな火にならないようにコントロールするために、枯草の湿原を横切るように火をつける作業が繰り返されます。危険な作業で、逃げ場を確認しながらやらないと事故につながります。皆さん、声を掛け合いながら、ベテランの指示で実にうまく燃やしていきました。さすがでした。