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今日の樫原

ノスリ → ケアシノスリでした!

湿地Ⅰ
溜め池

 朝方の冷え込みはありましたが、今日は雲一つなく、穏やかな一日でした。北向きの斜面には、まだ暮れに降った雪が残っていますが、溜め池には氷はなく、水鳥たちものんびり過ごしていました。

見かけない猛禽類
ケアシノスリ

 そんな中、湿原横の水田に見慣れない猛禽らしい鳥が2羽舞い降りてきました。カメラを向けると、少し離れた木に飛んでいき、さらに別の田んぼへと行ってしまいました。画像を拡大して確認するとノスリの様です。夏場はほとんど見かけませんので(気がつかないだけかも知れませんが)冬鳥でしょうか? それにしても、この時期の田んぼで何を探していたのでしょうか。カエルもネズミもいないと思うのですが。
 訂正(1/9)
 昨日、本ページを「ノスリ」でアップしましたところ、すぐに、本州八ヶ岳から「ケアシノスリ」とのご教示をいただきました。有り難うございます。 この名前は聞いたことがあったのですが、「ノスリの足に毛が生えた程度の品種かな」ぐらいで軽く流していました。あらためて調べてみたら何と別種!でした。いやあ~、恐れ入りました。ノスリとは生息地も異なり、日本へは北日本を中心に冬鳥として飛来するとのこと、だからこの冬に会えたのですね。新春早々、かなりラッキーな出会いだったようです。今年は何か良いことがありそうな?予感です。
 ノスリ     Buteo japonicus
 ケアシノスリ Buteo lagopus

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明けましておめでとうございます。

弁財天
湿地Ⅱ

 今年の初詣は樫原湿原の弁財天に参拝。今日は福岡からの参拝者もありました。祠にはお供え物がいくつもあり、一日にも参拝に来られた方があったようです。湿原の一部には暮れの雪がまだ残っていましたが、参道はきれいに溶けていました。日も差して、いい初詣日和でした。

ツクシショウジョウバカマ
イヌウメモドキ
ツルシキミ

 湿原にはまだ雪が残り、ツクシショウジョウバカマの花芽もさすがに縮こまっていました。それでもツルシキミの花は開花に向けて準備がかなり進んでいる様子。日差しの中でツルウメモドキの実が輝いて、何となく楽しげです。「鳥さん、早く食べてくれ~!紅くておいしいよ~!」とでも叫んでいるような。(果肉には発芽抑制物質が含まれるため、動物に食べられないと発芽しないとか) この冬は鳥が少なかったのでしょうか、意外とたくさん残っていました。

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ありがとうございました!

 今年一年間、たくさんのご訪問、有り難うございました。
 ホームページは概ね骨格が出来ました。来年は各部分の内容の充実を目指します。
 湿原の再生・保全は考え方や方法がまとまりつつ有ります。これについてはホームページの中で出来るだけ記録し、オープンにしていきたいと思っています。
 来年も多くの方々のご訪問をお待ちしています。よいお年をお迎えください。

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訂正:柴刈り!

二宮金次郎像

 今日、何気なく以前の記事を見ていたら、とんでもない間違いに気づいて、冷や汗を通り越して凍ってしまいました。
 11月26日のボランティア作業記事の中で、柴刈りをなんと「芝刈り」と誤記していました。普段から「芝刈りじゃありませんよ、柴刈りですよ!」とあんなに言っているのに、何という失態。早速訂正しました。
11月30日:ボランティア作業:落ち葉かき ←訂正しました。

 昭和中期までの里山では、燃料や肥料にする目的で林内の低木や枯木が日常的に持ち出されていました。この行為が柴刈りで、その為の特別な山を「柴山」として使っていたところもありました。昔話のおじいさんは、山に柴を採りに行っていたのです。二宮金次郎も柴刈りに行っていたのです。江戸後期や明治期などの里山は、燃料としての木材の持ち出しが激しく、はげ山や草山が広く見られたと言います。じつは「里山」の状態は時代や地域によって異なります。「となりのトトロ」のころの里山は落葉広葉樹の森で、今も多くの人がそれを「里山」と認識しているようです。でも、現在、人里近くにあるいわゆる里山は常緑広葉樹の森になりつつあります。里山の形状は人々の関わりの程度で変化するのです。 では、樫原湿原で目指している「里山」はどんなものか。これについてはあらためて書かせていただきます。
 今日は取り急ぎ訂正させていただきます。(焦ったなあ~)