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今日の樫原

作業道のトキソウ、桑原老人会

作業道のトキソウ
桑原老人会

 湿地Ⅰ内に設置した作業道は、出来るだけ環境負荷を押さえるため、金属網をかぶせたのですが、もくろみ通り、下からトキソウの花が顔を出しました。両脇の垂木の下には横に枕木を置いていますので、この下を水が流れていきます。現在、周辺のマコモ抜きを行っていますが、この搬出作業も作業道を使うことで飛躍的に楽になりました。今のところ、何もかもバッチリ状態です。取りあえず、良かった、良かった。
 昨年夏は来訪者が異常に多く、観察マナーの指導が必要ではとの意見がありました。これを受けて、県は桑原集落に夏期の監視業務を委託しました。さっそく、6月1日から桑原集落の老人会が交代で駐在を始められました。湿原広場にある守る会のプレハブはじつは桑原集落が会に無償で貸しているものですので、老人会駐在期間はプレハブを使用するということで、初日はその使用法の講習があっていました。老人会と言っても皆さん70代で、農作業等はバリバリの現役、戦力ですので、湿原駐在は何かと差し障りが多いことかと思いますが、協力してやっていこうとことのようです。子どもの頃は湿原まであがってきて池で筏遊びなどした経験をお持ちの方々ばかりですので、「どうにかせんといかん!」という気持ちが強いようです。どうぞ宜しくお願いします。

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ハッチョウトンボが出始めました。

オス
メス

 先週後半頃からハッチョウトンボが見られるようになっています。個体数は数匹程度。まだ若く、多くの時間を草の上で過ごしていますし、オスの体色は独特の赤色にはなっていません。今週後半頃には赤いオスが見られるようになるかも知れません。本格的なシーズンは6月になってからでしょう。

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モウセンゴケとヨツボシトンボ

モウセンゴケ
ヨツボシトンボ

 そろそろモウセンゴケが適当な大きさになって、線毛がよく見えるようになってきました。ただ、今年はイノシシの掘り返し被害が激しく、個体数は激減しています。モウセンゴケは貧栄養の低茎群落域に生育しますが、なぜかここをイノシシが最も激しく掘り返します。 何故か?、意味不明。 モウセンゴケが元のようになるには数年(3年以上)はかかるでしょう。
 昨日は風があり、トンボ類も少なかった気がします。そんな中でヨツボシトンボが打水産卵をしていました。(さすがにその様子は撮影できませんでした。)他にホソミオツネントンボが1匹。管理作業をしながらの観察ですので、この2種で切り上げましたが、誰かが「ハッチョウトンボの雌がいました」と言っていたとのこと。そろそろ出てきそうな時期ではあります。

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寄生ハエ類調査が始まりました。

 今年も、ラン科植物につく害虫(ハエ類)の調査が始まりました。実験室と違って、野外での調査は開花や害虫のつく時期をコントロールできませんので、自然の動きを予測しながらやらなければならない困難さがあります。今年は草花の開花が2週間ほど早い傾向がありましたが、湿原のラン科植物はどうだったのでしょうか。若い学生さん達が頑張る姿を見ると、つい応援したくなります。今年はうまく行きますように!(弁財天さんにもお願いした方が良いかもしれません。)

袋かけ調査
袋かけなし調査