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今日の樫原

枯松伐採

 今年になって湿原周辺の松が急に枯れ始めました。枯れ方のスピードが速く、ちょっと異常です。とにかく、人身事故になりかねない枯松から伐採してもらうことになりました。木道作業後に桑原組が伐採作業に取りかかりました。

中段にワイヤーかけ
バックホーで引きながら根元切断
ゆっくり倒伏
ねらい通りの位置に伐倒
玉切り作業
3人がかりで

 湿地に倒れないように、枯松の中段にワイヤーをかけ、バックホーで引きながら根元を切断。予め引き抜いていた木柵の隙間に、ねらい通りに伐倒。さすがです。枝を落として、主幹をバックホーで持ち上げ、3人で玉切り作業。チェーンソーの白煙がそこら中に広がり、凄まじい作業現場。あっという間に、長さ30cmの玉切りにしてしまいました。

参道脇の枯松
かかり木状態に
林内作業車で牽引
引き出し成功
4人がかりで玉切り作業
看板前に集積した玉切り木

 弁財天参道沿いに枯松がもう1本。既にヒトクチダケがついていて、枯死2年目。早めの伐採が必要でした。ただ、付近に高木が立て込んでおり、伐採時にかかり木(他の木に引っかかって倒れない)になる可能性が大で、慣れない人では伐採が大変になることが予想されました。そこで桑原組の熟練部隊が参上!となったのですが、やはりかかり木になりました。しかたなく、根元近くを段切りしたのですが、その弾みで全体がくるりと半回転。「おお~、危ねえ!」、冷や汗。次に、ワイヤーをかけて林内作業車で引き出そうとしましたが、なかなか手強く、林内作業車が浮き上がります。4、5人が作業車に飛び乗って、やっと引き出しに成功。その後は4人がかりで玉切り作業。こちらも戦場のような状態になりました。少々ヒヤヒヤものでしたが、怪我なく終了。お疲れ様でした。

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木道をリニューアル

 11月16日、毎年恒例の木道他の補修工事が行われました。今回は湿地Ⅱ中之島側のちょっと湿り気の多い部分。日当たりも悪く、木材の腐朽が進みやすく、また滑りやすい面もあり、ちょっと高めの構造になりました。作業の村人も大半は老人会のメンバーですし、他のメンバーもほぼ60代。慣れた力仕事とは言え、以前より息切れの感じられる作業状況でした。

全員集合
9日の続きから開始
昔は杉山集落へ向かう道
木道出口付近が完成
中之島周回路へ続く部分
次の作業に向けて一服
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木道工事中

 9日(土)に、桑原集落の方々による木道設置作業が行われました。作業カ所は湿地Ⅱ横の中の島側木道です。まだ完成しておらず、現場は通行できません。次の作業は11月16日の予定です。当日は監視小屋横などの枯松2本の伐採も行われる予定で、重機を使った作業になります。湿原に来られる方はくれぐれもご注意下さい。

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「川南湿原を守る会」

 11月4日に、宮崎の「川南湿原を守る会」の皆さんが来訪されました。会長の松浦さんは毎年数回来られますし、会員の皆さんもこれで2度目の来訪です。管理人も川南湿原にはこれまでに数回お邪魔し、会員の皆さんとも親しくさせていただいていますので、久しぶりに楽しく情報交換が出来ました。
 樫原湿原への来訪者には、ことある毎に、「川南湿原と樫原湿原は九州の湿原のトップ2です」と紹介しています。川南湿原は生育植物の特殊性、樫原湿原は湿原形態の典型性で九州の中でも特に重要性の高い湿原と言えます。九州の湿原のほとんどは人為的管理下に形成された二次的自然で、その維持・継続には人為的管理が必須ですが、多くの湿原は維持管理がされていないか不十分で、昭和中期以降、消失または劣化が進行しています。その中で、川南湿原と樫原湿原では適正な維持管理が継続されており、九州の中では大変重要で希少な事例となっています。(詳細を書けばながくなります。興味のある方は湿原来訪時に管理人にお尋ね下さい。)
 なお、川南湿原はフェンスがあり、休園日には入れません。来訪時にはインターネット等で確認した方が無難です。
   国指定天然記念物 川南湿原植物群落 – 川南町

守る会のユニフォーム
会員の皆さんと管理人