ニホンヒキガエルの幼生が随分大きくなりました。今週後半にはオタマジャクシになりそうです。
それにしても今年は成体の死骸が多く見られました。筋肉部分は食べられて、卵巣などの内臓には全く手をつけていません。一体、どんな動物が食べているのか、今年最大の謎です。
カラスが入ってもねぇ~・・
湿原周辺では相変わらずイノシシの掘り返し被害が発生しています。いろんな所に箱罠が設置されているのですが、なかなか入りません。ところが、先日、湿原からの帰り道、罠の中で黒い生き物が騒いでいました。引き返して近づいてみるとカラス(ハシブトガラス)。普段、箱罠の中にはカラスが食べそうな餌はないのですが、ムギなどの穀物が入っていたのでしょうか。イノシシ用の箱罠ですが、鉄筋の幅は狭く、カラスでも抜け出せないようです。箱罠の持ち主が出してくれるのを待つしかないでしょう。
以前、畑の作物をアナグマが食べるので、金網罠で取ったことがあります。エサはピーナッツ。これが一番でした。ところが時々カラスが入っていることがありました。カラスは賢いと言いますが、何度もかかりました。別個体だったかも知れませんが、どれも真っ黒だったので同じ個体にしか見えません。「またお前か、何してんだ、このバカやろ~」と叱りつけて放していました。
冬場は生き物たちが活動を停止していますので、この間に観察路などのメンテナンスを行います。 今日は天気も良く、「月曜4人衆」工務店にお願いして懸案の設備整備を行いました。 湿原各所にある標識などのサインは1年経つと汚れてわかりづらくなります。白のポスターカラーで重ね塗りして、遠くからでも見やすくなりました。 湿地Ⅴに渡る手前の木道は先日途中まで再建していたのですが、今日は新たに2m追加して元より良くなりました。 中之島裏のため池岸部はヒツジグサが最も多いところで、ここを観察しやすくして欲しいとの要望に応えて、湿原初の観察用桟橋を作りました。夏の開花期が待ち遠しいです。
桟橋はヒツジグサの最高のビューポイントになる予定。元皇族の黒田清子さんにあやかって「さーや橋」と名付けました。ぴったし!
卵はおおきくなっていました
湿原は野焼き前で、まだまだ冬景色。池の中の卵塊は産卵後10日ほど経っていて、太くなっていました。その中に黒い胚がたくさん見えます。のう胚段階でしょうか。近くには死んだヒキガエルが1匹、沈んでいました。オスに絞め殺されたメス? 毎年、そんな個体を1~2匹見かけます。(さすがに撮影は止めました。)