10日の台風6号の強風で、弁財天鳥居横の枯れ松上部が落下しました。桑原集落の加茂さんによるとすごい風だったようです。以前から落下被害の発生を危惧していたのですが、幸運にも来訪者がいない時に落下したようです。長いものは4m、その次が3.5mでした。残った部分も伐採処理が必要ですが、とりあえず倒木による対人被害の可能性はほぼ無くなりましたので一安心です。
じつは湿地Ⅱの木道横にも枯木(ヤマザクラ)があったのですが、心配になりましたのでこれも伐採しました。幹にキノコがたくさん付いていましたので、中はスカスカだろうと予想したのですが、どっこい、まだまだ生木に近く、搬出に苦労しました。
ジャコウアゲハの幼虫が変身!
7月31日、イヌウメモドキの幹の上をうろついていたジャコウアゲハの幼虫は、もう好物のオオバウマノスズクサを食べるのは止めたようです。と言うより、ツルに付いていた葉はほとんど食べ尽くしていました。
8月3日、イヌウメモドキの細い枝にとまって、蛹になる態勢が整った様子。足のある胸部は黒い糸で枝に固定されています。
8月6日、何と、既に蛹になっていました。毎日観察していた麻生さんによると「もう4日には蛹になったよ。あっという間だった。」とか。へぇ~、1日で蛹の形に激変するんだ、すごいな!
成虫の羽根になりそうな部分は分かりますが、あとはどこがどう変化するのか、羽化の変化も「激変」なのでしょう。
この巨大芋虫は誰ですか?
今日の湿原は、咲きそろい始めたサギソウ群落や蜘蛛の巣にかかったハッチョウトンボなど見所満載(?)で、来訪者もいつになくテンションが上がっていました。そんな中、普通だったら思わずのけぞってしまいそうな巨大芋虫が出現。どちらも大きさ(長さ)10~15cmで、息が止まりそうなくらいの鳥肌ものなのですが、これも皆さん、じっくり観察。よく見ると、どちらも実に個性的で美しい。先入観なしで付き合うのが大切なのかも知れません。「すごいね!」ということになったのですが、誰も名前が分からない。「何だろう?、何だろう?」となって、携帯でグーグル検察などもトライされたのですが結局わからないままで終わりました。
ところが、なんと、終わりではありませんでした。皆さん家に帰ってからあの手この手で検索されたようで、夜になってから検索結果メールや連絡が次々に届きました。中学3年の男の子は、グーグル検索からさらに探索が進んだようで、オオミズアオの周辺情報もいろいろと確認したようです。こんな子が未来の日本、地球を救う生物学者になるのかも知れません。皆さん、本当に有り難うございました。
初めての方もぜひ先入観なしで、画面をもう一度タップしてみて下さい。オオミズアオのとげとげの先にはたくさんのアンテナのような毛が付いています。モモスズメの表面はなんだかカメレオンの皮膚のようです。いつか誰かが、こんな昆虫たちの形態をヒントに新しい科学技術を開発させるのかも知れません。