10月から池の水が少しずつ減ってきて、カモも泳ぎ難くなっています。例年、水を落とすのは野焼きにそなえて2月頃ですが、今年はいつもと様子が違います。じつは、堤が痛んで、一部崩れており、その補修工事のために今、水を抜いているとのことでした。おかげで水鳥たちも少し勝手が違う様子。アオサギは池の中央付近を歩いて餌探し。波紋の下にはかなり大きな魚が見えていました。多分コイでしょう。アオサギにはちょっと大きすぎるようでした。
湿地Ⅱの浚渫作業では、今日はドジョウがすくい上げられたようです。こちらは撮影後に池にリリース。捕まえたのがアオサギだったら食べられるところでした。4人衆で命拾い。
以前から餌捕りの跡や足跡があちこちにあって、いるのは分かっていたのですが、なかなか現場写真が撮れずにいました。のんびりして、あまり人を怖がりませんので、待っていると向こうから近づいてきました。足下まで来て、上目遣いに私を見て、ちょっとビックリ。何気なく引き返していきました。何もしないので、もう少しゆっくりしていってもらっても良かったのですが。またいつか会いましょう。
先日お伝えしたゲンゴロウ君の写真を、月曜4人衆のお一人が送ってくれました。昔の子ども4人が騒いだようです。
今時の子ども達は見たことないでしょうね。もしかして、人生で一度も見ないかも。
湿原域には湿地Ⅰと湿地Ⅱに溜め池があります。ここに流れ込んだ水は池尻から次の湿地に流れていくのですが、大雨などで濁水が流れ込み、次第に、池の中に泥土が堆積してきています。湿地Ⅱでは池の基盤の深さは2m以上ですが、泥土が堆積しては水深は20cm程までになってしまっています。毎年、水域がゆっくりと減少していくのが分かるようになっています。そのため、堆積土の除去が必要です。平成17年からの自然再生事業では重機(バックホ-)ですくい上げるという荒い作業でしたが、本当は手作業でやるのがベスト。これだと途中で水生動物が逃げ出してくれます。引き上げた泥土も4~5日は岸に置きますので、この間にも逃げていきます。(24日の作業ではゲンゴロウが出てきました。)
月曜4人衆が先週から作業を始めました。作業は湿地に入るので、出来るだけ湿生植物が休眠する冬期が良いのですが、それは寒くて無理。落ちたら大変です。湿原が休眠に入り始める10月なら、何とかセーフでしょう。
池の中には泥だけでなく、倒れ込んだ樹木や杭なども沈んでいます。それらを鍬などで引き上げるのですが、これが大変。腰に来ます。月曜の作業から今日で2日。皆さん、大丈夫ですかね。ちゃんと歩けていますかね。