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今日の樫原

今日は大変でした。

 本格的な夏を前に、危ない枯れ松はできるだけ伐採処理しておこうと、月曜4人衆に手伝ってもらいながら毎週伐採作業の連続。それにしても今日の作業は難儀でした。最初に、松のできるだけ高所に引っ張りロープをかける作戦。これが思いのほか大変。次に受け口を切って、追い口を切って、人力ウインチで倒す・・・・はずが、松は立ったまま平行移動。想定した最悪のパターン、やっちまった。仕方なく、高さ1m程で段切り。するとまた直立。こうなるんだよな~、段切りは。もう一度、段切りして、再度、人力ウインチでやっと仕留めました。皆さん、お疲れさまでした。来週は1回休もう。
 それにしても、散策路のすぐ横にこんな枯松があるとは気づきませんでした。両隣の杉の枝に隠れて枯れ枝が全く見えませんでした。危ない、危ない。

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今日の樫原

シズイは難防除雑草、絶滅危惧種

水田のシズイ
(茶色になった部分)
稲株の間に繁茂したのシズイ
湿地のシズイ

 佐賀県では生育地が限られ、絶滅危惧Ⅱ類種に区分されています。国内では北海道~九州に分布しますが、多くの地域で生育量が減少し、絶滅危惧種に分類されています。樫原湿原では湿地Ⅱと人工湿地に比較的多く生育し、シズイの希少性を理解している研究者が見ると驚きます。
 ところが樫原湿原周辺の水田地域にも生育し、ここではとんでもない厄介者として嫌われています。水田で使う一般的な除草剤が効かず、一旦入ると次第に増加し、密生して稲の生育を阻害して収量減につながります。上の最初の写真では除草剤で少し枯れかかっていますが、発生がだらだらと続きますので、その内除草剤が効かなくなり増加していきます。「難防除雑草」の中でも取り分けやっかいな植物なのです。
 この地域の米は農薬使用量が減らされ、「特別栽培米」として販売されています。むやみやたらに強い薬品を使うわけにもいかず、農家にとっては大変困る、憎たらしい雑草なのです。

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コガネグモが2匹います。

 ピンボケ写真ではありません。コガネグモが2匹います。右上はメス。左下はオス。メスが張った網の上にひっそりつかまって、じーっと動きません。派手なメスに気を取られて、危うく見過ごすところでした。小さっ! 調べてみると、オスはこの位置から糸に振動を与えてメスにアピールしているとか。糸に振動を与えるだけでアピールになるとは、理解できませんね。多分、クモは振動で世の中を見ているのでしょう。
 先日の「今日の樫原」(6/20)で、「コガネグモの餌捕りは確率が悪そう」と書いたら、今日は目の前で餌捕り現場を見せてくれました。失礼しました、確率高そうですね😉。

メス
オス
餌捕り
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クララは残された!

 溜め池の土手に1株のクララがあります。以前は土手の草刈り時に一緒に刈られ分からなかったのですが、誰かが気づき、地元の方にお知らせしたようです。それ以後、草刈りされずに残され、年々大きくなっています。今年はたくさんの花が付き、マルハナバチ達が盛んに蜜を吸っていました。
 クララは九州では各県に分布しますが、佐賀県では少なく、絶滅危惧Ⅰ類種に区分されています。生育環境の減少が原因のようです。樫原湿原域では他にはなく、確認されているのはこの1株だけです。