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今日の樫原:枯れマツ伐採

 樫原湿原では最近になって枯れマツが目立つようになってきました。数年前に20本以上を伐採処理したのですが、再び「枯れ」の波がやってきたようです。幹の下部の方にはヒトクチダケが発生しているものもあり、1年以上前から枯れが始まっていたことが推察されます。(因みに、ヒトクチダケは枯れてから2年目のマツに発生するとのこと)
 

 樫原湿原には来訪者が多く、安全管理上問題ありと判断されるものは早めに伐採することにしています。今日(5/9)は月曜4人衆に手伝ってもらって切り倒すことにしたのですが、相手は直径30cmを超える40年生の大木(我々にとっては大木)です。手前の市道方向に倒せば後処理が簡単なのですが、左側木道方向+後ろの林の方向に傾いていること、下枝を落とす段階で枯れが進行していて幹にあまり粘りがないと思われたことから、「切り込み(受け口)を入れて、その後、反対側から切り進み(追い口)、中心部を残し(ツル)ながら受け口方向に倒す」という教科書通りの伐採方法は無理と判断。幹上部にロープをかけ、林内方向に引っ張りながら切ることになりました。プロならここでエンジン付きウインチが登場するところですが、あいにく今日は手動ウインチも持ってきていません。枯れ松と林内の松をロープで繋ぎ、そのロープの中央部に新たなロープをかけて、このロープを4人衆が引っ張るという、いつもの人力作戦。うまく行く確率は4割程度かなと思いながら切り込みを入れ、4人衆が引っ張ると、何と言うことでしょう、ほぼ計画通りに倒れてくれたではありませんか。すばらしい!すばらしい!
 伐採後は小さく切断して搬出。何事もなかったかのような林の雰囲気になりましたが、真新しい切り株が残り、「枯れ松伐採ミッション」があったことをさりげなく教えてくれます。

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今日の樫原:ハラビロトンボ

ハラビロトンボ ♂
ハラビロトンボ ♀

 田植えの季節とともにトンボの季節が始まったという感じです。ホソミオツネントンボ、シオヤトンボ、ヨツボシトンボ等が見られます。以前から何となく撮り逃がしていたハラビロトンボの雄を撮れて今日は満足。ですが、もう少し成熟した雄をと思っています。

 連休の間にほとんどの田んぼで田植えが終わっていましたが、よく見ると12条植え。「へぇ~! すごい機械があるもんだ。」と思わず感心。(どうやら6条植えが往復したようです。ちょっとびっくり。 5/11)
 木道の上にはニホンカナヘビがチョロチョロ。カメラを近づけてもしばらく動きませんでした。おかげでアップが撮れました。サンキュー!

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今日の樫原:シュレーゲルアオガエルの卵のう

シュレーゲルアオガエルの卵のう
ニホンアカガエルの卵のう

 カサスゲの根元に白い泡。まだ表面は水気があって、産んで間もないのでしょうか。泡の表面に白い卵が点在しています。土の中に産むことが多いとかで、見つけられてラッキーでした。
 先日見つけていた池の中の卵のうは全体が黒く、やはりニホンアカガエルのもののようです。こちらもまだ卵割は進んでいないようで、今後が楽しみです。ただ、昨夜の雨のせいか、卵のうは池の中を漂う状態でした。次、見つけられるかな?

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今日の樫原:アカハライモリがやっと

アカハライモリ

 遅れていたアカハライモリがやっと出てきました。いつもは、ニホンヒキガエルのオタマジャクシがあまり泳げない時期に現れるのですが、今年は随分寝坊したようです。おかげでオタマジャクシは大きくなり、泳ぎも集団遊泳が出来るようになって、もうアカハライモリの餌食になることはありません。完全に出遅れです。「どうするの? エサがないじゃん」 でも、じっと観察していると、ときどきピッ、ピッと俊敏な動きをすることがあります。多分、オタマジャクシよりずっと小さな水生昆虫などを食べているのだろうと思います。
 今日は池にはカワセミもやって来ていました。繰り返しダイビングしては何かをくわえていきます。イモリ?、オタマジャクシ?、それとも小魚? でも、池では小魚はほとんど見かけません。いったい誰が餌食になっているのか? 環境省的に言えば「命つながる自然」なのですが、みんなお腹をすかして必死のようです。当事者たちは「食う、食われる」の戦いの日々。

 湿原一帯には、ニホンヒキガエルの他にトノサマガエル、ツチガエル、ニホンアカガエル、ニホンアマガエル、シュレーゲルアオガエルが生息しています。ところが、これまでニホンヒキガエル以外のカエルの卵を見かけないというのがみんなの話題になっていました。ついに今日、水の中に卵のうを見つけました。状態からニホンアカガエルかトノサマガエルのどちらかだろうと思いますが、断定できずにいます。全体が真っ黒のようで、ニホンアカガエルの可能性が高いように感じます。次回、胴長をはいて確認に行きます。(カエルは、本サイトの「生き物たち」→「カエル・ヘビ」に写真をアップしています。)