2025年1月の撮影です。
管理人:ミノムシの仲間は国内には50種ぐらいいるとのこと。簔の材料やぶら下がり方などで区別が出来るそうです。 この冬、探してみますか?
昨年(2024年)の春すぎ、寡黙で控え目な少年が湿原にやってくるようになりました。 手にはスマートホンを持って、熱心に湿原の生き物たちを撮影しています。来訪が繰り返されるうちに、守る会のメンバーが声をかけるようになりました。
「何撮ってんの? 見せて」 スマホ撮影ですので、ピントが甘く、お世辞にも褒められたものではなかったのですが、どう言う訳かおじさん、お姉さん達は彼をかわいがり、いろいろとアドバイスをするようになりました。「スマホでの撮り方のポイントは・・」「あそこに○○トンボがいるよ」などなど。
あるとき、彼のスマホに望遠レンズが付いていました。「なんか本気っぽいな・・」「ちょっと違ってきた・・」そして、「君、名前は?」とだんだん近づいてきます。
「宙(そら)です。」「生き物甲子園という写真の大会に参加しています。」「優勝したいんです!」 見た目の雰囲気と違い、とんでもなく強気の目標。それを聞いてみんなはちょっとビックリ。「う~ん、・・・」「そうか、頑張れよ!」 前向きに励ますしかありません。そんなこんなで季節が過ぎて、・・・12月のある日、彼から衝撃の報告。「動物部門で全国3位になりました。」・・・振り返ればこの1年で、彼のいきもの知識もスマホの腕も随分進化していました。守る会のメンバーは「何か追い越されそう・・」と、嬉しくも複雑な感想。
そして今年、彼の撮影機材はデジタル一眼レフに飛躍的なアップ。データはスマホに飛ばすとか。写真のレベルも桁違いにアップ。そして、今年、各地で撮影した生き物の数は1000種を超えたとか。みんなの予想を超えた世界へと歩みを進めています。
「せっかくだから、宙君の写真、みんなに公開してくれないかな?」という管理人のお願いに、「いいですよ。」とニッコリ快諾してくれました。
ということで、今年、樫原湿原で撮影した動物写真を「今日の樫原」で少しずつ紹介してくれることになりました。ある程度たまったら、「宙の動物王国」のページを新設するつもりです。
とりあえず、昨日送ってもらったものから、少しずつ紹介していきます。
撮影者は佐賀市内の高校2年生です。
(今回のみ、管理人が画像にテロップをいれました。)
またまた新顔があらわれました!
ほぼイノシシですが、途中で画像速度を10倍にしてあります(さすが、Oniさん)。そこに2度、新顔さんが入ります。 さあ、誰でしょう。 登場は驚きのパターンで。
突然、未確認飛行物体が羽ばたきながら入ってきました。 真夜中、こんな風に飛び回るのはあの方しかいないでしょう。「バットマン」。 調べてみると九州には20種前後のコウモリがいるようですが、そのどれか? もちろん分かりません。どなたか判別が付く方がいましたらお問い合わせ欄からご一報下さい。
それにしてもイノシシの鼻先は足と同じくらい泥だらけになっているようです。足では全く掘らず、鼻先だけで掘っています。あの大きな穴も鼻先だけでやっているんですかね?
(三角コーンの横でキラキラ光っているのは破れたラミネート看板です。)
いい加減にして欲しい。でも、樫原だけの問題じゃなく、全国各地で同様の被害が頻発。対策をするしかありません。 湿地Ⅰ、湿地Ⅳ上部域はワイヤーメッシュで囲み、被害ゼロです。それ以外はまだ対策未実施ですので、被害があって当たり前でしょう。
可能な限り、元の状態に戻していますが、湿地内はかなり困難。春の野焼き後になるでしょう。
人工湿地内にシシ道が出来、その先のモウセンゴケ観察地もやられました。ここだけはこれ以上やられると困るので、忌避剤をまいて、忌避剤入りのペットボトルも設置しました。もうしばらく、どうにかもって欲しい.
11月16日に桑原集落の管理作業があります。今年は湿地Ⅱ沿いの木柵更新と市道側縁部のワイヤーメッシュ設置作業です。これで、湿地Ⅱ、Ⅳ、人工湿地、その横の草原にはイノシシは入れなくなります。ただ、中之島縦断のワイヤーメッシュは遅れます。すこしずつ、防獣対策が進んでいきます。野焼きの頃にはかなり進んでいるでしょう。
いずれにせよ、人的被害が起こらないよう願うばかりです。