前日(13日)からの雨で、湿地奥からは濁水が流入していました。昨年崩壊した湿地Ⅰ北側の植林地斜面から流れてきています。昨年秋に設置した枕土嚢は取りあえず機能していますが、流入土砂が多く、既に土嚢の頂部まで土砂が堆積していました。新たな土砂は土嚢を越えて下流側へ流れ出ています。先日まで土砂の除去作業をしていた湿地Ⅰ奥部に新たにどのくらい堆積したのか、雨が収まらないと確認できません。出来るだけ少ないことを願うばかりです。
15日はさらに流入が激しくなったようです(守る会情報)。桑原地域では、昨年の7月豪雨からの復旧はまだまだ不十分な状況でした。今回の雨で、また新たな被害が出ていないか心配です。
イノシシの子育て巣:その後
草刈をしていたら、ススキの藪の中に刈草が集められていました。昨年も同様のものを見ていますので、すぐに何か分かりました。イノシシの子育て巣です。刈草はまだ青く、巣を作って2~3日しか経っていないと思われました。近づくと、左右に出入り口と思われる穴があります。棒を入れて壊してみようかとも思いましたが、中にいるかも知れないので、取りあえずその日(6/25)はそのままにしました。
翌日(6/26)に確認すると、入り口の形状が変わっていて、穴が大きくなっていました。「やっぱりまだいる!」、と言うことで、今もそのままにしています。来週、開けて見ようと思っています。
地元の猟師さんに聞いたところ、「出産に使うが、天気が悪い時期等はその後も数日巣を使う」とのこと。今回は正にそんな状況だと思われます。ちなみに、猟師さんの知り合いが巣の上にドンと飛び乗ったところ、中からイノシシが飛び出してきたとか。やっぱり、あと数日は触らない方が良さそうです。
八代植物友の会の観察会
6月9日(日)、熊本の八代植物友の会の皆さんが湿原の観察に来られました。とりわけ、トキソウ、ジュンサイ、ミツガシワはしっかり観察したいとの要望でした。総勢43名の団体です。とても一人では案内できません。守る会の協力(4名)を得て、案内人5人で5班に分けて案内しました。八代を朝7時に出発して、10時半過ぎに駐車場に到着。「強い雨」との前日までの天気予報も何とか外れてくれて、観察会を行うことが出来ました。少し雨模様でしたが、驚いたことに皆さんメモ帳をもたれての観察会でした。学校の社会見学以上の真剣さで、質問も活発。日頃からしっかりした会活動をされていることが強く感じられました。案内を聞かずに勝手に行動する人もありません。「観察会」のお手本のようなすばらしい会になりました。守る会の皆さん、そして友の会の皆さん、お疲れ様でした。こんな会が増えると良いなと強く思いました。