昨日のNHKで湿原の紹介があったとかで、今日は随分来訪者が多いようです。うれしいことですが、困ったことも起きてしまいます。
サギソウの写真を撮るために湿原内に踏み込む人が頻発。普段はこんなことはほとんどないのですが、多数の来訪者があるときには時折こんなことが起きます。何度か入らないようお願いをしたのですが、相手は神出鬼没。気がつくと踏み跡がさらに大きくなっています。仕方がないので、急遽、イノシシ対策の防獣メッシュを設置しました。
よく来られる方が、「イノシシ対策ですか?」と声をかけてこられましたので、「人間対策の防人メッシュです。」と理由を説明。メッシュで事故が起きると困りますので、ロープやテープも設置しました。見苦しくなりましたが、来週月曜日には足下だけの対策に変える予定です。少しだけお待ち下さい。
今年はオミナエシの花が例年になく多く咲いています。そして、この花に来るルリモンハナバチを撮影するために訪れる方も、例年になく多いように感じます。早い人は朝の5時半頃から、遅い人は夕方の4時を過ぎても、撮影ポイントでお目当ての青い蜂を探しています。皆さんの中では通称のブルービーで呼ばれることが多く、誰もが「この蜂に会えると幸せになれる」「幸運が来る」等と教えてくれます。
この蜂を見る度に、「宝くじに当たりますように!」といつも祈るのですが、、、
そんなことより、宝石を思わせるコバルトブルーの輝きは、見ているだけで幸せな気分になります。撮影している人も楽しそう。・・・そうか、この蜂は”幸せな気持ちにしてくれる”ということかと、合点がいきました。それにしても、我が家の女房殿は、摘み取り時期になったブルーベリーのことの方が気になるようで、こちらも楽しそうです。 ・・ん!、もしかして、「ブルー」で幸せになれるのかな?
コバギボウシのイナバウアー
数日前、全員で後ろに反り返っていたコバギボウシの花茎は、今日は普通に立ち上がって花をつけていました。一体、あのイナバウアーは何だったのでしょうか。嫌なことでもあって、みんなでふてくされていたのでしょうか。意味不明。でも、何か言いたかったのだろうと思います。まだまだ友達にはなれません。これからも気長に付き合いながら、彼女らの気持ちを理解していきたいものです。
今日は湿原横の水田にドローンがやってきました。農薬散布の効率は人力の5倍とのこと。若い人がコントローラーを使って操縦している様子は、子どもが野外でファミコンをやっている様にも見えますが、彼は「産業用マルチローター技能認定証」を持つオペレーターで、有資格者?とか。子育ての時に「ゲームばっかしせんで、先に勉強せんか!」と叱った世代には、振り上げた拳の下ろしようがない気分です。「ほ~っ、すげ~なあ。」と、ただただ感心。
ウクライナでもこんな風に若い人が飛ばすのかと思うと、複雑。日本の若者は幸せだ。一昨日は広島、明日は長崎の原爆の日。世界平和を祈ろう。