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今日の樫原

ケクロモジを撮る!

 九州にはケクロモジと、変種のウスゲクロモジが生育しますが、両者は葉の表面に密生する短毛がある(ケクロモジ)か、ない(ウスゲクロモジ)かで区別できます。ですが、この表面の毛が小さくて肉眼ではほとんど確認できません。ところが、今日は雨で、葉の上に水滴が付いていました。その水滴の付き方から、葉の表面に密生する短毛があることが推察できました。ルーペ無しで、はじける水滴で「ケクロモジ」と断定!(写真は全てかなでさんがスマホで撮影。)

葉の表面の水滴
水滴と短毛
葉の裏の毛
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今日の樫原

トンボの季節になりました。

 ここ最近、急に暖かくなり、湿原では羽化したてのトンボがたくさん見られるようになりました。トンボの季節到来のようです。

ホソミオツネントンボ
オグマサナエ
シオヤトンボ

 この他にヨツボシトンボもちらほら。最も多いのはシオヤトンボ。ただほとんどはまだ若く、成熟した個体はわずかです。これからでしょう。トンボの観察に最もいい場所は人工湿地とその周辺です。観察には双眼鏡があると便利です。
 夏までには「樫原湿原トンボ図鑑」をまとめる予定です。ご期待下さい。

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朝霧の中で

 月曜4人衆の来る時間は早く、夜明け前に到着される方もいます。21日の早朝は朝霧がかかって、湿原の生き物たちもいつもとは違った表情を見せていたようです。

キラキラの蜘蛛の巣
ミツガシワの花にも
サワオグルマは自分の綿毛につつまれて
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人でなくてよかった。

 野焼きからそろそろ1ヶ月、湿原の緑も日に日にしっかりしてきました。この時期、セイタカアワダチソウの駆除などで湿原内を歩き回りますが、あちこちで野焼きの激しさの痕跡を見せつけられます。湿地Ⅲのアカマツの低木は半分くらいが葉が枯れています。ため池横の市道法面には焼け焦げた双眼鏡が落ちていました。「これが人だったら?!」と考えるとゾッとします。「今年は良く燃えた。」と集落の人達が話していました。人工湿地の木道・木柵への延焼消し止め作業も大変でした。やはり安全管理が一番とつくづく感じました。

緑が戻ってきました。
焼けたアカマツ
焼け焦げた双眼鏡