今日も予報がはずれて小雨模様。湿原横の植林地で間伐作業をされていた地元の方に、「雨になってしまいましたね。小雨でも作業をされますか?」と尋ねると、「七山の天気はいつもこげんです。やります。」とのこと。濡れた中でのチェーンソー作業は、危険と隣り合わせ。「どうぞ御安全に!」と心の中で祈りました。
湿原横の水田では代掻き作業が始まりました。こちらはキャビン付きのハイスペックトラクター。昭和中期頃までの牛を使った代掻きとは次元が違いすぎます。それでも作業は丁寧。田んぼの中を行ったり来たりが繰り返されます。農業に対する意気込みは昔も今も同じだと感じます。毎年繰り返される刈り取りまでの作業を見ていると、熱い思いが伝わってきます。来週あたり、田植えになるのでしょうか。(4/15)
「曇り」との天気予報がはずれて、10時頃から雨になってしまいました。そこここからニホンアマガエルの鳴き声が聞こえてきますが姿が見えません。そっと鳴き声の方に近づくと、ピタッと止んでしまいます。そして、遠くでまた鳴き始めます。どうやら、探しているこちらの姿は完全に見つかっているようです。双眼鏡があった方が良かったのかも知れません。
2月27日の野焼きで真っ黒になっていた湿原は、少しずつ緑に変わり始めました。久しぶりの雨で木々の芽吹きもすすみ、一気に新緑の季節に入っていきそうな気配です。ヤマザクラの花はそのスタートの合図だったのかも知れません。雨の中で、薄い桃色の花びらが散り始めていました。 (4月11日)
今日の樫原:オタマジャクシ、霜害
ヒキガエルのオタマジャクシが集団遊泳を始めました。池の中を巨大なヘビのようにうねりながら移動し、時々団子状の塊になります。
この頃になるとオタマジャクシを狙ってアカハライモリが出てくるのですが、今年はまだのようです。
ミツガシワの花が遅霜でやられてしまうのはいつものことですが、今日はシュンランの花もオオタチヤナギの花穂もぐんにゃりと煮えたようになっていました。これまでミツガシワの被害に気を取られて気づかずにいたのですが、落ち着いて考えれば当たり前のこと。畑の野菜も同じようにやられるし、これが普通の春の出来事なんだ。自然はすごいことをするなあ。
今日の樫原:野焼きと霜
3月14日の開花情報で、野焼きの火にやられたツクシショウジョウバカマの必死の開花をお伝えしましたが、安心してください、新しい葉がちゃんと出始めました。生育環境にしっかり対応出来ているようです。彼らにとっては野焼きは毎年のこと。その経験を数百年繰り返しているわけで、私たちの心配など余計なお世話ですね。 ただ、あまりに早く咲いた花はうまく受粉が出来なかったようです。
数日前に咲き始めたと思われるミツガシワの花が昨日の遅霜でやられていました。もしかしたらと思って来たのですが、悪い予想通り。北方系の植物なのに遅霜があるといつもやられます。”そんなんで北の大地で生きていけるの?”と思ってしまいますが、「雪の布団」がない樫原は、彼らにとっては想定外の場所なのかも知れません。(樫原湿原~久住地域が生育の南限線)