11月末の日清紡マイクロディバイスATの皆さんによるボランティア作業(落ち葉かき)では、大量の落ち葉が除去されました。ただ、全てを終わらせることはできません。昨日は、残っていた部分(湿地Ⅱ横斜面)の落ち葉かきを済ませました。朝はかなり冷え込んで、霜に、氷の樫原湿原でしたが、作業が終わる頃には随分温かくなり、気持ちの良い作業日和でした。集めた落ち葉の半分くらいは焼却処理しましたが、これが意外と大変な作業。一人、付きっきりで火の面倒を見て、やっと処理できました。年末、もう一度、弁財天参道一帯を綺麗にして、今年の作業を終える予定です。
湿生低木林の10年の変化
2015年に、湿地Ⅳ辺部に湿生低木林の変化をモニタリングする調査区を設置しました。当時、群落高は1m程で、下層はオオミズゴケが100%優占し、上層にはイヌウメモドキが植被率30%程度に生育する、湿生低木林の初期的状態でした。
あれから10年、上層の植生は大きく変化し、群落高は2.5mで、ミヤコイバラが植被率90%に達するオオミズゴケ-ミヤコイバラ群落状態になりました。また、群落内には、ヤマツツジ、ヌルデ等が入り、湿生低木林から次の段階への変化の兆しが感じられる状況になってきました。たった10年でこんなに変化するのかと驚いてしまいます。手を付けなければ、こんな風にどんどん森になって行くんですね。
変化が進みすぎましたので、今年、上部植生を全て刈り取り、リセットしました。今後どう変化するのかをまたモニタリングする予定です。2015年当時とは異なり、既にイヌツゲ、スイカズラ、ヌルデなどの木本類の切り株が群落内にあります。多分、5年以内のかなり速いスピードで低木林に変化するのではないかと思っています。
オオタチヤナギを守る
湿地Ⅴ域は以前は湿田として利用されていました。その畦部分に生育していたのか、幹径10cm以上のオオタチヤナギの群落があったようです。昭和期の再生事業で全て伐採されましたが、今も所々に切り株が残っています。平成17年からの再生事業時に、以前をご存じの植物委員から、「やっぱりオオタチヤナギ群落は残すべきだった。」とのお話があり、再度、保全の取り組みをすることになりました。
と言っても、平成17年当時、現地はカサスゲ、ヨシの高茎群落になっており、その中にオオタチヤナギの幼苗が散在する状態でした。野焼きの度に地上部が焼けて、基部からひこばえが出ていましたので、これを育てる取り組みを継続してきました。やり方は単純で、野焼きの時にひこばえが焼けないように、周辺の草を刈り取っておくこと。これを毎年続けてきました。
保全を続けて10年以上になりますが、どうもオオタチヤナギの成長が遅いようです。立地に水がたまりすぎることが原因ではないかと思っています。土手部への「さし木」移植を検討中です。
















