台風10号は全国で多くの被害を出しながら、まだノロノロと関東をさまよっているようですが、幸いにも樫原湿原域ではほとんど影響はありませんでした。林域周辺の観察路の状況が気になっていましたがほぼ良好。ただ、一部に大きめの落枝があり、風の強いときは危険だと感じました。皆様、どうぞお気をつけ下さい。
一方、台風一過で天候は散策に最適、多くの来訪者がありました。あわせて今日(8/31)はブルービーが大量に出現。しかも市道下のオトコエシの花に来ていたため撮影にもってこいの状況でした。「今日は今までで最高でした。ワンショットに5匹入りました!ピントもOKでした。」と、地元のカメラ愛好家も興奮気味でした。
ハッチョウトンボは終わりました。
5月中旬から見られたハッチョウトンボですが、8月になり個体数がぐっと減って、8月12日には遂に確認できなくなりました。最後のビューポイントの湿地Ⅱ下部域で随分探しましたが見つかりませんでした。どうやら、今年はこれで終わりのようです。長い期間、みんなを楽しませてくれて有り難う。来年の5月にまた会えることを楽しみにしています。
(実は、今年は例年に比べて個体数が随分少なく感じました。昨年7月の豪雨の影響がかなりあったかなと思います。他方で、他のトンボ類も全体に少なかったのですが、聞くところによると、九州全域で少なかったとか。「地球温暖化のせい?」などと、みんなで原因が気になっています。)
開き始めたユウスゲの花びらを食べるキリギリス。夕暮れが近づく湿原のレストランで、なかなか優雅なディナーだなと、そのセンスに感心したのですが、少し離れた場所では、サワギキョウを注文した客がいました。 えっ!?
サワギキョウには有毒のロベリンが含まれ、多量に食べれば嘔吐、下痢で大変なことになると思うのですが。ビックリして眺めていると、体の半分量くらいを食べ尽くして、花穂のてっぺん近くで一休み。すました顔で、食後のコーヒーが出てくるのを待っている風です。へえ~、サワギキョウの、しかも大盛りを注文する(食べる)客がいるんだ! と、ちょっとビックリ。 もしかしたら美味しいのかな?
1週間ほど前に、コバギボウシの花茎に白い綿毛をまとった謎の生物がたくさんついていました。その後、羽根が透き通った昆虫がたくさん現れました。後で分かったのですが、これらは スケバハゴロモという昆虫の before and after でした。それにしても大変身! おじさん達が「へえ~!」と感心して子どものようにのぞき込んでいました。(赤い髪の人は別です。おじさんに含まれません。) カメムシの仲間で、蝉などに比較的近い昆虫だとか。そう言えば何となく蝉に似ているような。 それより、こんな形のステルス飛行機がありますよね。生き物の世界は多様で奥が深い! いろいろ考えるより彼らをまねした方がゴールが早いとつくづく思います。