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今日の樫原

ボランティア作業:落ち葉かき

 11月26日、日清紡マイクロデバイスAT(昨年まで佐賀エレクトロニックス)の方々による落ち葉かきボランティア作業が行われました。今年で6年目。今年は80名程の参加がありました。以前は通常の維持管理作業として実施していましたが10日以上かかっていましたので大変助かっています。湿原の維持管理作業は湿原の中だけと思われがちですが、周辺環境の管理も大変重要です。湿原の保全では、栄養状態を貧栄養にすることがポイントですが、それには周辺からの栄養分の流入を押さえることが重要です。昭和中期頃までは湿原周辺では草刈、柴刈りが広く行われ、そのことが湿原の貧栄養状態維持につながっていました。しかし、昭和中期以降はエネルギー革命による農業形態・生活形態の変化で湿原周辺環境は放置され、森林化してきました。平成17年(2004年)以降の自然再生と維持管理作業では、可能な限り当時(昭和中期まで)の状態に近づけることを目標に、保全の取り組みが継続されています。その中で森林管理は除伐による落葉樹林化と落ち葉かきを2本柱としていますが、その片方(落ち葉かき)を日清紡マイクロデバイスATの方々がやってくれていることになります。感謝、感謝です。たくさんの子ども達も参加してくれました。彼らが大人になったとき、湿原がより良好な状態で保全されているよう、これからもみんなで頑張っていきたいものです。(芝刈りは柴刈りの誤記でした。:12月29日訂正)

12月29日の「今日の樫原」

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